皆さん、お寿司は好きですか?
私はお寿司が大好きです😋
お寿司には「握り寿司」「ちらし寿司」「巻き寿司」いろいろ種類がありますが、
今回は江戸時代の「握り寿司」に焦点を絞って
☆「お寿司は手軽に食べられるものだった」
☆「忙しい労働者に大人気の食べ物」
など、江戸時代には現代と違う人気を出していた事について
★「マグロは嫌われ者だった」
★「マグロの大トロは捨てられていた」
など、衝撃的なこの2つについて分かりやすく解説していきます
今の「握り寿司」が生まれたのは江戸後期
今のような「握り寿司」が登場したのは江戸時代後期(1800年代)
握り寿司は元々「中期」くらいに存在していたのですが、臭みが強いものでした
そこに「華屋與兵衛」(別名多々あり)という方がわさびを乗っけて握ることを考案し、今のような「江戸前寿司」が出来たと言われています
当時、わさびはマイナーな食べ物でしたが「華屋與兵衛」が寿司につけて広めたため
「わさびって美味しい!」と広まっていったそうです
漁師や職人に人気だった!
お寿司は今では高級なイメージですが
昔は逆にハンバーガーのような「ジャンクフード」的な存在だったんです
戦国時代が終わり戦争のない時代だったため、江戸時代は300年間平和なときが流れました
その為、大昔というイメージとは裏腹に高度な経済成長を見せ、漁師や職人や飛脚などは大忙し!
手軽に素早く食事を済ませる必要があったのです
ジャンクフードと言われる理由
それは、ジャンクフードのメリットを箇条書きにすると似ていることが伝わると思います
・炭水化物が取れる
・タンパク質が取れる
・手軽に食べれる食事
・常温でもつ
・お箸を使わなくても食べられる
・安く作れる
こんな感じ、労働者のニーズは昔も今も変わらなかったんですね
手軽に食べられるものとして「おにぎり」もありましたが、炭水化物メインでタンパク質は少ししか入れる事ができません
対してお寿司は
「デーーーン」
とご飯と同じくらいバランスのとれた形をしています
満足感としては当時の人からすれば絶賛だったのでしょう
「美味しいものは脂肪と糖で出来ている😋」
CMでおなじみのフレーズですが、まさにその通りではないでしょうか✨
そんな食事「お寿司」が漁師や職人に流行している中、実際にどう販売していたかというと
こんなふうに「屋台」で販売されていました
屋台で出すメリットとして
①出店として見つけやすい
②商品がすぐ見える
③店の中で食べる必要がない
④歩きながら食事ができ時間効率がいい
⑤ドライブスルーのように手軽に買える
⑥移動もしやすく販売区域を自由に変えられる
屋台として出店することで、労働者のニーズに答えることが出来ていたのです
当時のお寿司は特大サイズ!
これは、現代のお寿司と江戸時代のお寿司の比較画像なのですが…
引用元:
おにぎり並みのシャリの量をしています
画像のコメントのように、「箸ではとても食べづらい」ほどの大きさ
この「サイズが大きい」ことも、労働者にとっては都合が良かったんです
お寿司が大きいと、一口をデカくして急いで食べる事も出来ますし
帰りながら食事を済ませられたり、何かしながら片手間に食べれたり隙間時間で食事を済ませることもできます
食事を手早く済ませたい労働者は、「いかに効率よく食事をし空腹を満たせるか」を重視していたため、
屋台で買う労働者にとってはこの大きさが丁度良く、好まれていたと言えます
そして、量がかなりあるので
食後「少し足りないな?」となるより
「食べたー!」っていう食事の方が
午後の仕事も「食事」を気にすることなく仕事に打ち込むことができますよね
「寿司が大きかった」
ただそれだけの事ですが、当時の労働者にとっては嬉しい事だったのかもしれません
にしても、何回見ても大きいです(笑)
みんなが大好きマグロは人気ではなかった!?
江戸時代のお寿司で人気の高いネタは
・卵 ・エビ
・たこ ・いか
・コハダ ・アナゴ
などがありました
私の大好きな「マグロ」がないんですよね…
今の時代では、人気のトップを争うであろう「マグロ」がなぜないのか
実は、今とは違い昔はあまり食べられていませんでした
江戸中期までマグロは「シビ」と呼ばれており、この名前が「死日」と聞こえて縁起が悪いという理由で嫌われていたそう
嫌われていたと言っても、「赤身」は食べられていました。醤油につけたら美味しいと気がついたからです
赤身は…です
大トロは捨てられ食べられる事はなかった
今じゃ寿司屋で高いお皿に乗っている「大トロ」
そんな扱いを受けているとは信じがたいですが、大トロは更に好まれることはありませんでした
これには理由が2つあります
「保存環境」が原因
一つ目は技術的な問題です
①冷凍技術がない
②運搬技術が今より効率が悪かった
③赤身より腐敗が早い
④脂が多くて赤身より臭くなりやすい
腐敗しやすい上に運搬に時間がかかる、消費者の口に入る頃には鮮度が落ちてしまう
これが一つ目の理由です
じゃあ、漁師はウハウハじゃね?
って思ってしまいますが、そうではありません
「好み」の違い
2つ目は心理的な理由です
洋風が浸透していない江戸時代では
「さっぱりした味」が好まれました
ですが、トロの場合
「脂が多くさっぱりとは正反対」
好みではなかったと言えます
赤身は醤油漬けにして食べていたのに対し、トロは脂が多すぎるせいで浸透しないせいで、当時の人たちは
💭「好みの味でもない上に、醤油もしみず味を変えることもできない…捨てるか」
という考えになったんでしょうね
なので、漁師は捨てる部位である「大トロ」は賄いとして出ることはありましたが、正直嬉しいという感情にはならなかったのかもしれません
その後、「大トロ」になぜ人気が出てきたかというと
洋風の食事が入ってきたことにより、「こってり」や「脂っこい食事」を食べるようになり
「さっぱり」した味が好き
↓
「脂っこいもの」が美味しい!
というふうに、食事の好みが変わり食べられるようになったからというわけです
江戸の人がタイムスリップしたら目を丸くするでしょうね(笑)
時代と共に味覚がそんなに変わるものかと驚かされます
お寿司に乗ってる「わさび」がなぜツーンとくるのか、ご存知ですか?
小さい子でも分かるよう、分かりやすく解説してるので良ければ一緒にご覧下さい✨